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今のサイトにSEO対策をするのと新規サイト制作どちらが良いか

2024.05.20

こんにちは。SEO担当の中嶋です。

実は少し前から、Googleのコアアルゴリズムアップデートがあったり寄生サイト関連のスパムポリシーが変更されたりと、僕の周りのSEO界隈では順位変動で阿鼻叫喚となっています。

僕はというと、真っ当に対策をしているつもりなので、むしろ逆に順位が伸びたキーワードの方が多いくらいで、とりあえず落ち着いてます。
アップデートのひとつやふたつで慌てふためかないようにいたいですね。

そんなこんなで順位変動が盛んな昨今です。

さて、今回は記事タイトルにある様に、SEO対策で集客しようとする際に、今のサイトにそのままSEO対策するべきか、新しくSEO向きのサイトを作るべきなのかという、クライアントさんから良くある問いにお答えしようと思います。

対象サイトを考える必要性

そもそも何でそんなことを考える必要があるのか?と思う人もいるかもしれません。

ですが、この、SEOの対象サイトを技術的な観点を無視して決めてしまうと、後々成果が出なかったり、運用コストが上がってしまうなど、デメリットが生じる場合があります。

僕は6千社以上はSEOコンサルしてきてるのですが、実際クライアントさんがSEO対象サイトの選択を誤ってしまい後の対策に支障が出たケースを数え切れないほど見てきました。

特殊なケースだと「知り合い(素人)にタダで作ってもらったサイトだから無碍に出来ない」なんて理由でSEO対策に不向きなサイトにSEOすることになり、結果上手くいかないなんてケースも過去にありました。。

せっかく費用を払ってSEO対策をするのですから、効果的な集客をするためにも、ここは十分に考える必要があります。

自社サイトを持っていない場合

自社サイトを持っていなくて、集客につながるサイトを作りたい、という場合は迷う余地がありませんね。
この場合は新規にWebサイトを制作すれば良い話です。

ただし、「SEO対策に向いたサイトを制作する」という点に注意が必要です。

Web制作会社の多くはSEOの知見が希薄

Web制作会社に「SEO集客が出来るサイトを作りたい」と相談した場合、ほとんどイエスと返ってくるでしょう。
制作会社からしたら案件が欲しいので当然の回答です。

しかし、世の中のWeb制作会社の多くは、SEO対策のノウハウは希薄と思って良いと思います。
また、SEO対策の基本的な内部対策だけは行うが、アフターの部分、運用後のSEO対策は行っていないというケースがほとんどです。
なのでSEO対策の知見も溜まっていきません。

実は、制作会社にとってSEO対策というのは、ビジネス的に見ると結構リスクがあるんです。
「順位が思っていたよりも上がらない」「順位は上がったけど全然売上に繋がらない」といったクレームが入るリスクがどうしても出てきてしまいます。
そのため、多くのSEO対策会社は「制作の一環として簡易的な初期SEO対策を行う」のみに留めているんですね。

SEOに不向きなサイトのリスク

そういったSEO対策に関する知見が希薄な制作会社でサイトを制作してしまうと、SEO対策をいざ行おうにも限界が出てきてしまったり、サイトを改修してSEO機能を強化しようとすると、その都度改修費用がかさんだりと、問題が出てきてしまいます。

改修も、初めから想定してない機能を追加するので、サイト全体の整合性が取れてなかったり、改修に対して制作会社が本腰を入れてなかったり、クライアント側が改修費用を抑えようとして結果的に微妙なものが出来上がったり・・・

6000社以上を見てきていますから、それはもう、中々上手くいかないクライアントさんも無数に見てきました。
いや、なんで相談してくれなかったの!?」と思ったことは数え切れません。

SEO対策サイトの制作はSEO会社に相談を

そうならないためにも、SEO対策に関して知見が豊富な制作会社を選択するようにしましょう。
そしてできれば事前に、SEO会社にサイト制作に相談に乗ってもらうか、制作も可能なSEO会社に依頼すると良いと思います。

SEO会社への相談は、制作会社を決める前の方が良いです。
というか、そうすべきです。先にSEO会社を決めてください。
制作会社が既に決まってしまってからSEO会社に相談されても、制作会社との契約的に既にどうしようもない状況になっているケースがあったりします。

なないち。はSEO対策とSEO向けのサイト制作いずれも対応可能です。
よろしければご相談ください。

既に自社サイトを持っている場合

既にサイトを持っている場合、そのサイトにそのままSEO対策と安易に考えてはいけません。

  • SEO対策がそもそも行えるのか
  • SEO対策に適しているか

大きく分けてこの2点について考える必要があります。

SEO対策がそもそも行えるのか

どんなWebサイトにもSEO対策が行えるかというと、答えはノーです。
物理的にSEO対策が出来ない、または出来ないに等しいというケースがあります。
次のようなケースです。

サイトの編集権限をSEO会社に渡せないケース

このケースが結構な割合であります。
サーバ情報やCMS(WordPress等)のログイン情報を、別途委託している制作会社が管理をしており、契約の都合上SEO会社にそれらを渡せないというケースです。

こうなってしまうと、サイトを一切触れないということなので、SEO会社としては何もすることが出来ません。

SEO対策に必要な箇所を編集することが出来ないケース

最近はあまり聞かなくなってきた気もしますが、たまにあるのがこのケースです。
サイトの編集は出来るものの、SEO対策に必要な箇所を編集する機能自体が存在しないというケースです。

例えば、企業の独自サイト編集システムなどに見られます。

サイト編集出来るからOK・・・と思っても、実はSEOが全然出来ないので、これまた実質的にSEOのやり様がないんですね。

ショッピングモール

Amazonや楽天に代表されるショッピングモールサイトはSEO対策不可と思っていただいて良いでしょう。

ショッピングモール型サイトの対策を謳っている会社さんもあるとは思いますが、あれは正直SEO対策とは別枠です。
モールを間借りしているだけで、自分のサイトではないため、編集といっても出来ることは必然的に限られます。

商品をモールで売るだけであればそれで良いのですが、SEOをするとなると話は別で、SEO不可というのが回答になるかと思います。

じゃあモールの対策を専門にしている会社に依頼をすれば良いのかというと・・・
うーん、SEO業界も色々言われやすい業界ですが、それ以上にあの界隈は怪しさを感じますね。
僕なら絶対に頼みませんが。。否定はしません。
プロのWeb制作/SEO界隈とはまた別の次元のナニカだと思っています。

SEO対策に適しているか

最低限、SEO対策に必要な箇所が触れるとしても、まだ安心はできません。

前述した通り、Web制作会社を初めとして、世の中のSEOレベルというのは専門家以外はそう高くないのが実情です。
「SEO対策機能」と称した機能があったとしても、それが専門家レベルで見て問題ないかというと・・・残念ながら問題あるケースがあります。

SEO対策機能は大目に見て問題ないと言うにしても、そもそもコンテンツの増やし様がなかったり、何かしら制限があるケースがあるんです。

これは、通販系のシステムに多く見られます
広告やTV CMなんかでも見かける結構知名度の高いものでもそうなので、注意すべきです。

なまじ、最低限のSEO対策が出来てしまうだけに、SEO対策会社としてもSEO対策が出来ないとは言えない。
そのため、支障がある旨を伝えても、そのままSEO対策を進めたいと考えるクライアントさんも多くいます。

ですが、SEO対策に適していない状態のサイトなので、頑張っても一向に陽の目を見ることがないなんてことがあり得ます。
実際たくさんありました。

SEO用に新しくサイトを制作する

今現在、運営しているサイトが無い、今のサイトがSEOに不適切、といった場合は新たにWebサイトを作る必要があります。

SEO対策サイトを作る際の注意点

サイトを元々持っていない場合は、大きな問題は生じないのですが、既にWebサイトを持っていて、新たにSEO対策サイトを作る場合は注意が必要です。

既にサイトを持っているということは、2サイト目、3サイト目を作るということになります。
この時、何も考えずに制作に入ってしまったり、既にサイトを運営していることを制作者に伝えずに制作してしまうと、事業・サービスの内容が丸々同じものが2つ、3つと出来上がってしまうことになります。

これが非常に問題で、重複コンテンツもしくはコピーコンテンツなどと呼ばれる状態となり、簡単に言うとSEO評価が下がりやすく順位が伸びづらいサイトになってしまいます。

Googleは、同じ様な内容のサイトをいくつも検索結果に出す必要はないと考える傾向にあるため、内容が重複していると後から作ったサイトの方が順位が伸びづらくなります。

当然、制作会社などは制作前のヒアリング時点で運営サイトの有無を必ず聞いているはずですが、ヒアリング時点で「運営サイト無し」と回答があったのに、後になってから実はサイトがあったことが判明したりなんてケースがあります。。

重複コンテンツを防ぐには

同じ様な内容のサイトを複数運営することによる重複コンテンツリスクを防ぐ方法は、大きく分けて2つあります。

1.片方のサイトを削除する

SEO対策が可能であればそのサイトにそのままSEOをすれば良いわけなので、問題ありません。
SEO対策が不可/支障ありのケースで、新規サイトが必要になります。

つまり、元々持っていたサイトはSEO対策が出来ないわけなので、重複コンテンツ問題を防ぐ最も簡単な方法は、古い方のサイトを削除してしまうことです。
これが最も簡単で、リスクを抱える可能性が最も低い方法です。

ドメインなどはそのまま使えるので流用すると良いでしょう。

2.異なるキーワード展開をして、サイトコンセプトも分ける

元々持っていたサイトと同じキーワードでSEOをして、サイトの内容が同じだからまずいのですから、そもそもサイトの運用コンセプトやキーワードを分けてしまえば良いという考え方があります。

例えば、元々は店舗集客型のサイトを運営をしていて、そこから通販事業を初めた場合や、新規エリアへの出店をする場合です。

この場合であれば、サイト内のコンテンツが丸々同じになることは避けることが可能です。

ただし、現実には上手くいかないことも多いのが実情です。
サイトコンセプトを分ける・コンテンツ内容を変えるという名目であっても、結果的に上手くコンセプトを切り分けられなかったり、元のサイトに掲載されている文章を流用してしまう、といった失敗例が比較的多くあります。

そのため、リスク的観点から、SEOコンサルの立場としては出来るだけ運用サイトは1本に絞り、新規サイト制作する際は古いサイトを削除する形を出来るだけオススメしています。

まとめ

こう考えると、色々考えないといけないことがあり、思っている以上に複雑なのだということがわかりますね。

少し簡単にまとめましょう。

  • 今運営しているサイトがあり、SEOに適しているならそのサイトにSEO対策
  • 今運営しているサイトがなければ、新規サイト制作
  • 今運営しているサイトがあり、SEOに支障があるなら新規サイト制作
  • 複数サイトが出来てしまう場合は、既存サイトは削除
  • 既存サイトの削除が難しい場合は、サイト運用の切り分けを明確にする

判断には技術的な要件も含まれてくるので、できる限りSEO会社に相談していただくのが良いと思います。
もちろん、なないち。でも相談に乗らせてもらいますので、お気軽にご相談ください。

中嶋 瑛

この記事を書いた人

ウェブ解析士 中嶋 瑛