サービス名を決めるとき、意識するべき検索のこと
こんにちは。
なないち。でSEOを担当している中嶋です。
少し前に、某通信系事業者さんと打ち合わせをしていたのですが、こんな質問をされました。
「競合Y社のサイトと比べて当社が劣っている点はどこか」と。
「掲載しているサービス名が独自名称になっていて、検索されづらい。競合Y社はサービス名が一般名称なので検索されやすい。」
と回答したところ、「その観点は考えたことがなかった」と感銘を受けていた様子でした。
意外とサービス名を決める時に検索のことは忘れがちになってしまうのかもしれませんね。
実はサービス名を決めるときは、出来るだけSEOのことも考えたほうがいいんです。
今回は、サービス名や製品など「名前」を決める時に意識したほうが良いことについて解説します。
「名前」に検索を意識するべき対象
会社名・ブランド名
会社名やブランド名は、一般的に固有名詞にあたります。
基本的には独自な名前になるかと思いますが、以下の点を避けるようにしましょう。
- 長過ぎて覚えにくい名前
- フランス語など読み書きが一般的に難しい名前
長過ぎる名前は覚えられない
長過ぎる名前は、広告などで目にしても覚えづらく、「あの会社なんて名前だっけ?」と、検索されづらくなってしまいます。
できれば、カタカナ読みで5文字以内程度が覚えやすく、市場での印象も残りやすいかと思います。
難しい外国語は読み方がわからない
また、美容関係などに比較的多い傾向にあるのですが、フランス語表記など日本人にとって馴染みの薄い表記だと、「読み方がわからない」「どんなスペルだっけ?」と、検索されづらくなってしまいます。
どうしても難しい表記を使いたい場合は、カタカナ表記などを併用するなどして、読み方が分かるようにユーザーへの配慮を行いましょう。
造語はOK
会社名やブランド名には造語を使用することも多いかと思いますが、長すぎず、読み方がわかりやすいものであれば、問題ありません。
例えば、「NIKE」「SONY」などですね。
サービス名・商品名
サービス名や商品名は検索がされやすいので、極力一般的に使われやすい用語=検索されやすいキーワードであることを意識しましょう。
検索という行動は、検索ユーザーがその言葉を知っていて初めて成り立つ能動的な行動です。
全く知らない言葉は検索ができないわけですね。
全く新しいサービス・商品名の場合
世の中には、全く新しいサービスや商品を展開することもあるでしょう。
例えばiPhoneやスマートフォン。
発売当初は未知のデバイスでしたね。
これらは、記者会見やTVCMなど検索以外のプロモーション方法も併用することで認知されるようになり、そこから検索されるようになりました。
この様に、全く新しいサービスや商品名で展開する場合は別のプロモーション方法を併用することを検討してみましょう。
手軽な方法としてはSNSの活用が挙げられます。
キャンペーン名
キャンペーンなども意外と検索がよくされる傾向にあります。
例えば「キャッシュバック」「還元」「割引」「家族割」「紹介割引」などです。
よくあるのが、これらのキャンペーンを独自の名称にしてしまうケース。
実際にあったケースですが、「家族割」を「親子応援割」としたりですね。
独自の名称にすると、それだけで検索されづらくなってしまいます。
どうしてもキャンペーン名を変えられないケース
「キャッシュバック」などは景品表示法の兼ね合いもあったり、それ以外にもビジネス的に名称の変更はどうしても対応できないケースが出てくる場合があります。
その度に僕は涙を流しながらSEOをするのですが、ビジネスである以上、致し方ない部分もあります。
しかし、僕は常々こう思っています。
キャンペーン内容を決めてからキャンペーン名を検討するからそういった事態に陥るのであって、集客を狙うのであれば、キャンペーン内容を検討する段階で検索のことを念頭に入れておくべきと。
集客のためのキャンペーンであるなら、始めから集客としての検索のことを考えておくと良いですよ。
検索されやすい名前かどうか確認するには
検索されやすいかどうか判断が難しい場合は、キーワード調査ツールを使用しましょう。
以下のツールがおすすめです。
Ubersuggest
Ubersuggestは調べたいキーワードを入力すると、その検索予測数を教えてくれます。
無料版は多少の利用制限があるものの、日常的にSEO対策をするほどでなければ無料でも十分使えるはずです。
Ubersuggest
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest
ラッコキーワード
ラッコキーワードはUberSuggestと違い、無料版では検索予測数は確認できません。(有料版では確認可能)
その代わり、候補となるキーワードを大量に出してくれるという特徴があります。
個人的にはこのラッコキーワードをメインで使う事が多く、無料版でもプロユースレベルで使うことができます。
ラッコキーワード
https://rakkokeyword.com